「ちょっと社長、またクランプの本数ずれてますよ」——現場事務所で毎朝のように繰り返される、このひとこと。足場業界の発注現場で、ずっと続いてきた"あるある"ですよね。今回はそのアナログなやり取りを、スマホ1台で変えたある足場施工会社様のリアルな導入エピソードをお届けします。
【Before】「10回に1〜2回」はミスが出ていた発注現場

まずは、導入前のお話から。
専務に当時の状況をうかがうと、こう切り出されました。 「うちは電話とLINE、あとは手書きのメモでやってましたよ。大体の会社はそうだと思います。」
掘り下げていくと、現場ではこんな"小さな事故"が日常的に起きていました。
- 呼び方バラバラ問題:「布(ぬの)」「アンチ」「板(いた)」——同じ資材でも、職人さんごとに呼び方が違う。ある日ついに、事務員さんが「単管」と「パイプ」を聞き間違え、現場にまったく違う資材が届いてしまった。
- **ベテランの"勘"頼み問題:**積載重量は長年の経験で「だいたいこんなもんだろ」で判断。
- **事務の転記がボトルネック:**現場からの曖昧な電話を確認して紙に書き起こす作業で、事務員さん1人あたり毎日30〜60分がゴッソリ消えていた。
「10回発注したら、1〜2回は何かしらのミスが出ていたね」とのこと。業界全体を見渡しても、この肌感覚、共感される方はきっと多いはずです。
【Solution】機能を"絞る"。だから「電話より楽」になる
そこで導入を決めたのが、足場特化型の発注サービス 「union 発注」 でした。
「で、このアプリの何が良かったんですか?」とお聞きすると、専務はハッキリこう答えてくれました。
「多機能じゃないところ。施工管理やチャット機能など全部やろうとするやつは、結局職人が使ってくれないからね。」
まさにそこ。union 発注は、あえて機能を2点に絞り込んでいるのが特徴です。
- **カタログから選ぶだけ:**写真付きの資材カタログから選んで数量を入れるだけ。呼び方を気にする必要も、フリック入力で格闘する必要もありません。
- **「数量を入れたものだけ」が表示される:**最後のリスト画面には、入力した資材だけが並ぶので、見直しが一瞬で終わります。
- **リアルタイム重量計算:**資材を選んだ瞬間、裏側で「単重×数量」が自動計算され、車両の最大積載量を超えると警告が出ます。
発注業務のデジタル化や足場現場の重量管理にご興味がある方は、unionの発注サービスもあわせてご覧いただけると、現場仕様の機能イメージがつかみやすいかと思います。
【After】導入2週間で「ほぼミスゼロ」。職人さんの反応は?
気になるのが現場の反応。特に「スマホは苦手」と言われがちなベテラン職人さん達が、どう受け入れたかですよね。
実際に使っている職人さんから、こんな声が届いています。
「最初はITなんて面倒だと思ったけどな。使ってみたら、電話するより楽だった。何より、自分で字を書かなくていいから見間違いがないし、事務員さんとのやり取りがスムーズになったのが一番助かるね。」
これ、かなり大事なポイントです。「ITリテラシー」ではなく「使い勝手」こそが、現場定着のカギになる——ということが改めてよくわかるエピソードでした。
ここが効く!「1回30分のムダ」がまるごと消える
数字にも触れておきましょう。
これまでは、現場から事務所へ電話 → 曖昧な指示を事務員さんがメモ → 発注書へ転記、という3ステップを毎回回していました。その所要時間が、1現場あたり30〜60分。
union 発注を入れた後は、職人さんがその場でポチポチ選ぶだけでデータが即座に共有されるため、「確認と転記の30分」がまるごと消えます。
1日10現場を抱える規模の会社さんであれば、チーム全体で 毎日5時間以上 のリソースが生まれる計算に。この5時間を見積もり作成や次の営業活動に振り向けられたら、会社の推進力がどれだけ変わるか——想像するだけで、ちょっとワクワクしてきませんか?
まとめ:DXの正解は、やっぱり「シンプル」だった
今回の事例から見えてきたのは、現場DXのいちばんの近道は「機能を増やすこと」ではなく、むしろ「削ること」だった、という少し意外な答えでした。
- 呼び方のブレをなくす → 写真付きカタログで選ぶだけの設計に
- 過積載リスクを消す → 発注時にリアルタイムで重量計算
- 事務の転記をゼロに → 入力したデータがそのまま共有される
「これなら簡単だ」「ミスがなくて安心」。この現場の安心感が、そのまま会社の利益と信頼につながっていきます。
「うちの職人に使いこなせるかな?」と不安な社長様こそ、まずは一番ITに苦手意識のあるベテランさんに、スマホを1台だけ渡してみてください。きっと、こちらが拍子抜けするくらい、あっさり使いこなしてくれるはずですよ。
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